ムーアの法則と金(ゴールド)価格

  現在、経済対策として国家主導で超低金利政策を実施していて、空前の金余り現象となっている。景気が悪いから金利は上げることができず、企業も景気が悪いから設備投資をしない。結局余ったお金は、ドルの不信感も手伝い"ゴールド"に投資している状態だと思う。

 実需が回復していないため、原油価格はそれほど上がらず80ドル手前で推移、ゴールドのみ上昇している。(ゴールドに連動してプラチナ、パラジウムも上昇しているが、リーマン・ブラザーズ破綻前の水準には程遠い。ゴールドのみ最高値更新となっている。ここ最近のゴールド価格の上昇は異常だと思える、調整は入るとは思うが、長期的には2000ドルは可能だと思う。いや、もっと上だろう。)

 日本では11月の月例経済報告で、日本経済は「緩やかなデフレ状況にある」とデフレ宣言をしている。とんでもない話で、インフレ経済になっているのに、それに気が付いていない。(気付いていて、知らんふりしているのかも。ここで勝手に金利を上げたら米国に叱られるから。所詮日本は米国の占領地である。)

 景気が悪いため、流通業は販売価格を上げられないが、製造原価は上がっている。素材価格は上昇に転換しているのだ。(今年の3月原油は1バレル40ドル前後、現在は78ドル前後である。どこからどう見ても上昇しているのだ。ゴムの先物でも140円から現在240円に上昇しているではないか。)

 販売価格は上げられず、製造コストはアップしている。このしわ寄せは従業員に向けられ、ボーナスカット、リストラ、派遣切り、昇給なしという形になっている。収入が減る以上、消費は抑えるしかない。

 PCやデジタル機器、電子機器は技術革新で同じ性能のものなら安く作れるようになるため、価格は下がり基調だ。これは今始まったことではない。

 (ムーアの法則を知らない人間がPCの価格やデジタル機器の価格が下がって大騒ぎする。1年8ヶ月で性能が2倍になるのがムーアの法則なのだから、同じ製品が前年比30%下落は普通のことだ。)

 これらも集計に入るため物価は下がっていると見えるだけであって、素材そのもの、穀物、ゴールドなどは上昇している。

 この素材価格の上昇というインフレの兆候を見逃している。これは分かっていて意図的に見逃しているのかもしれない。(日銀の首脳たちも、そこまで馬鹿ではあるまい。おそらく知ってて知らないふりをしているのだろう。これを国家主導のバブル育成と言わず何と言おうか。)

 この超低金利、バブル育成の成果はいずれ出る。ハイパーインフレという形になって。この状況から資産を守るには、やはり現物のゴールドしかないのかも知れない。

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